涙道疾患・治療について
涙があふれる・目やにが多い方へ
涙は、目の表面を潤わせ保護する大切な役割を担っています。
耳側にある涙腺から分泌された涙は鼻側にある涙点という小さな穴から始まる「涙道(るいどう)」と呼ばれる通り道を通って鼻へ流れます。
この涙の通り道に詰まりや狭さがあると、涙がうまく流れず、目からあふれる(流涙)や目やにが増えるといった症状が起こります。
当院では、涙道の病気に対する検査・治療を行っています。
涙道疾患とは
涙道は以下の構造からなります。
・涙点(まぶたの内側の小さな穴)
・涙小管
・涙嚢
・鼻涙管
これらのどこかに異常があると、涙の排出が障害されます。
主な症状
以下のような症状がある方はご相談ください。
・涙がいつもあふれる
・風や光に当たると涙が出やすい
・目やにが多い
・目頭を押すととろっとした膿が出る
・結膜炎を繰り返す
・片目だけ症状が強い
主な疾患
鼻涙管閉塞・狭窄
涙の通り道である鼻涙管が狭くなったり詰まったりする状態です。
加齢や炎症が原因となることが多く、中高年の方に多くみられます。
涙嚢炎
涙嚢に細菌感染が起こり、腫れや痛み、膿が出る状態です。
急性の場合は強い痛みや発赤を伴うことがあります。
先天性鼻涙管閉塞
新生児・乳児にみられ、涙の通り道が開通していない状態です。
多くは自然に改善しますが、生後半年を経っても症状が続く場合は治療を検討します。
検査について
症状に応じて以下の検査を行います。
・涙道通水検査(涙の通りを確認)
・涙道内視鏡検査(涙道に細いカメラを入れて内腔を調べます)
涙の流れや閉塞部位を評価し、適切な治療方法を判断します。
治療について
保存的治療
・抗菌点眼薬
・涙嚢部マッサージ(先天性鼻涙管閉塞の乳児)
軽症例や急性期では、まず保存的治療を行うことがあります。
涙道ブジー(涙道探針)
細い器具を用いて涙道の詰まりを開通させる治療です。
先天性鼻涙管閉塞の乳児に対して行われます。
涙道チューブ挿入術(涙道シリコンチューブ留置)
閉塞した箇所を開通させてもそのままでは傷を治す力でまた塞がってしまいます。
涙道内に細いチューブを一定期間(2〜3ヶ月)留置し、通り道を保つ治療です。
涙嚢鼻腔吻合術(DCR) ※当院未施行
涙の通り道を新しく作る手術です。
鼻涙管が長期にわたり閉塞している。何度かチューブ挿入行うも再閉塞する場合などに行われます。
当院では施行しておらず、近隣の施行施設に紹介しております。
日常生活での注意点
・目やにを清潔に拭き取る
・強くこすらない
・症状がある場合はコンタクトレンズ使用を控える
ご相談ください
涙道疾患は適切な診断と治療により改善が期待できます。
「涙が止まらない」「目やにが続く」などの症状がある方は、お気軽にご相談ください。
※ 症状や状態により、治療方法は異なります。
※ 手術が必要な場合は、適切な医療機関をご紹介することがあります。